ミステリ読書録

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七月隆文「ケーキ王子の名推理4」(新潮文庫nex)

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シリーズ第四弾。早いっ。高校生にして一流のパティシエを目指すクールな少年と、

スイーツ大好きな女子高生が活躍する、甘いスイーツ青春小説。

前作でコンクールに優勝した未羽と颯人は、副賞であるパリ研修で、フランスの

パリにやって来た。パリを代表するパティスリー巡りに、未羽のテンションは

上がりっぱなし。しかし、最後に訪れたショコラの名店で、二人は若き天才シェフの

ルイ・デシャンと出会う。実力はあるが不遜な態度のデシャンに会い、颯人は

不機嫌に。そして、研修最終日、セーヌ川ディナークルーズで出された

デシャンのスイーツに衝撃を受けた颯人は、帰国後スランプに陥ってしまう。

一方、文化祭のクラスの出し物でエクレアを作ることになった未羽は、青山の

力も借りて美味しいものを作ろうと奮闘するが――。

いやー、今回は甘々でしたねぇ~~~。もう、ラストは胸キュンしすぎて、

読んでて心の中でキャーキャー言ってました(笑)。もうちょっと、つかず

離れずの関係が続くのかなーと思ってたんですが、もう四巻ですもんねぇ。

ライバル登場で、颯人も気が気でなかったんでしょう(苦笑)。お化け屋敷

で、ゾンビに扮しながらああいう行動に出ちゃうところが微笑ましかった。

漣君の未羽ちゃんに対する言動は、本心から出ているものなんですかねぇ。

なんか、颯人に対するあてつけだけのような気がしないでもないけど、それだけ

の為にわざわざ関西から東京まで未羽の文化祭に来るとも思えないから、

やっぱり本気だったのかも?

パリは大好きな街なので、パリ編で出て来る観光名所とかはすごく懐かしかった。

途中出て来る仏語とかも。フランス行きたくなっちゃいました。でも、フランスは

今治安が悪そうだからなぁ・・・。特にパリは。私が行った時とは比べ物にならない

くらい、危険度が増していそう。テロなんかもありましたし、移民もたくさん

押し寄せているようですし。のんびりメトロ何駅分も石畳を歩きまわった頃が

懐かしい。

セーヌ川ディナークルーズとか、二人が羨ましすぎました。スイーツ巡りで

未羽のテンションがMAXになってるのが可笑しかった。しかし、あんなに一日で

フランスのスイーツ食べたら、まじで血糖値上がり過ぎて倒れると思うな。

あっちのスイーツの甘さは半端ないから^^;そして、太りそう・・・。未羽の

年齢ならどんだけ食べても消化しちゃうんでしょうか。それはそれで羨ましい。

まぁ、とにかく、二人がハッピーになって良かったです。次巻からの二人の

関係の変化も楽しみです。