ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

2019年 マイベスト

どうもみなさま、こんばんは。ヤフ―ブログからはてなに移って早や4ヶ月。

ようやく使い勝手にも慣れて来ました。こちらに来てから初めてのマイベスト

記事になります。そして、今年最後の記事になりそうかな。

実は、下書き状態でアップしていない読書記事があと4つくらいたまって

いるのですけど・・・^^;;それはまた来年、推敲次第、順番にアップしたいと

思います。

それにしても、一年が本当に早い。去年の今頃は、ヤフーが終わって違う媒体で

ベスト記事を上げるとは思いもしなかったな・・・時代は流れて行くんですねぇ。

こちらに移って、大部分のブロ友さんとは離れてしまいましたが、変わらずに

付き合ってくださる方も一定数いて、本当にありがたいことです。

来年もどうぞ変わらぬお付き合いを、切にお願いいたします。

 

前置きが長くなりました。ではでは、今年の締めとして、年末ベストをば。

対象は、毎度のことながら、今年一年間で読んだ本すべて。

数えましたらば、今年は今現在で読了本数は133冊。多分、明日中に読み終え

られそうな本があと一冊あるので、それも加えれば134冊になりそうですが。

去年の記事によると、去年は135冊とあるので、ほぼ変わりませんね。

まぁ、ここ数年は120~130前後で安定してますね。150冊くらいは

できれば読みたいところですけれど、なかなか難しいですね^^;

今回もノンミステリとミステリで分けますね。今年はミステリが豊作で、

考えるのが大変だった。逆に、ノンミステリはあんまり記憶に残るほどの作品が

なくて、あっさり10冊決まりました。順位はなんとなくの印象。

あくまでも個人の見解ですので、異論があってもさらっと読み流して頂けると

幸いです。

 

<2019年 ノンミステリベスト10>

1.古内一絵「マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ」他シリーズ全4作

2.池井戸潤ノーサイド・ゲーム」

3.若林正恭「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」

4.吉田修一「続横道世之介

5.鈴木るりか「さよなら田中さん」

6.瀬尾まいこ「傑作はまだ」

7.三浦しをん「のっけから失礼します」

8.山本弘「世界が終わる前に BISビブリオバトル部」

9.恩田陸「祝祭と予感」

10.一木けい「1ミリの後悔もない、はずがない」

  次点 芦田愛菜「まなの本棚」平山夢明「あむんぜん」

 

今年はあんまりノンミステリで印象に残ってる作品がなくて、どれも

横並びって感じです。ただ、1位のマカンマランシリーズだけは、今年

出会えて一番良かった作品だと断言出来ますね。シリーズが完結してしまって、

とても寂しい。でも、続編が出そうな雰囲気もあるから、期待していたいです。

2位の池井戸さんは、やっぱり今年のラグビーブームの火付け役となった

ドラマの原作なので。まさか、読んでた時は、あそこまでW杯が盛り上がる

なんて露とも思わず。ドラマも大好きで、米津さんの主題歌もYou Tube

何度も何度も繰り返して聴いてました。

3位の若林さんは意外かもしれませんが、エッセイでこれほど感動させられる

とは思わず、とにかく驚かされた作品。そして、これ読んでた時は若林さんが

結婚されるとは露とも思っておりませんでしたwおめでとうございます。

4位の吉田さんは、久しぶりに世之介に会えて、とても嬉しかったので。

期待に違わぬ良作で、もっともっといろんな世之介の姿を読んでみたくなり

ました。

5位の鈴木さんは、中学生とは思えぬ筆致としっかりした作品構成に毎回

唸らされます。これがデビュー作だそうですが、文章力はすでに大人顔負け。

田中さん親子のキャラが大好きになりました。続編も良かった。

6位の瀬尾さんは、去年読んだ本屋大賞作品とはまた違った家族の物語で、

心がほっこりする良作。瀬尾さんの作品はいつ読んでも心温まります。

7位のしをんさんのエッセイは、とにかく面白い。久しぶりに初期の頃の

爆笑エッセイに近い内容で、大いに笑わせてもらいました。もっとこういう

エッセイを出して欲しい!

8位の山本さんは、久しぶりに読んだシリーズ三作目。個人的に待ち望んで

いたミステリ中心のビブリオバトルが読めて、大満足の一冊でした。

9位の恩田さんは、あの大傑作『蜜蜂と遠雷』のスピンオフが読めたって

だけで、テンションMAXでした。さらりと読めるけど、あの本編につながる、

重要な作品ばかりが集められていて、読めて良かったです。

10位の一木さんは、評判通り、派手な物語ではないですが、新人ながらに

文章力や表現力が素晴らしかった。今後の活躍が期待出来そうな逸材だと

思います。

 

続いてミステリ編。

<2019年 ミステリベスト10>

1.相沢沙呼「medium 霊媒探偵城塚翡翠

2.青柳碧人「むかしむかしあるところに、死体がありました」

3.宮部みゆき「昨日がなければ明日もない」

4.米澤穂信「本と鍵の季節」

5.京極夏彦「今昔百鬼拾遺 鬼」他シリーズ全3作

6.葉真中顕「W県警の悲劇」

7.道尾秀介「いけない」

8.早坂吝「誰も僕を裁けない」

9.三津田信三「魔偶の如き齎すもの」

10.今村昌弘「魔眼の匣の殺人」

  次点 横山秀夫ノースライト東野圭吾「希望の糸」

     青崎有吾「早朝始発の殺風景」若竹七海「不穏な眠り」

     水生大海「最後のページをめくるまで」

     似鳥鶏「目を見て話せない」他多数。

 

いやー、悩みました。今回は候補が20作くらいあって、どれを落とすかが

まずかなりの難関。未だに迷ってるところもありますし。その中での順位

づけなので、これまた難しかった。

ただ、1位の相沢さんは、読んだ時点でこれが一位だろうな、と自分の中で

ほぼ決まってました。け、決して、このミスや本ミスに迎合した訳じゃありま

せんよ!だって、騙されたって意味では圧倒的にこの作品に軍配が上がるんだもの。

このミスや本ミスで1位になったのにはちょっとビックリしましたけど、納得

です。是非、先入観なしに読んで頂きたい一作です。

2位の青柳さんは、昔話にここまでのひねくれた解釈を加えて、黒オチをつけて

しまった手腕にただただ脱帽。どのお話も完成度が高かったと思います。

3位の宮部さんは、安定の杉村シリーズ。やっぱり、黒さと読み応えという意味

では、さすがとしか言い様がないですね。探偵としての杉村も、大分板について

来た感じ。早く続きが読みたいシリーズです。

4位の米澤さんは、新シリーズの青春ミステリ。男子高校生コンビのキャラが

良かったし、ミステリとしての完成度も高かった。お気に入りのシリーズに

なりそうです。来年はついに小市民シリーズの新作が読めるようです。楽しみすぎ。

5位の京極さんは、久しぶりの百鬼夜行シリーズ。まぁ、本編ではないですけど、

あっちゃんと美由紀ちゃんの女性コンビがいい味出してました。欲を言えば

京極堂や榎さんも出してほしかったけれど。

6位の葉真中さんは、ほぼどんでん返しばかりを集めた警察ミステリ。気が

滅入るような黒オチばかりだったけれど、ミステリとしての完成度は高かった。

7位の道尾さんは、これまたひねりの聞いた短編ばかりの短編集。最後の1

ページの絵でオチがわかるという面白い趣向も効いていましたね。はるか前に

同じことをやっていたソブケンが悔しがってそうですけどw

8位の早坂さんは、いろいろえげつない描写も入っていますが、あり得ない

状況での犯人の大胆な犯行に目が点に。ミステリ的な仕掛けにもばっちり

騙され、いろんな意味で人にはお薦めしにくいけれども(^^;)、個人的には

感心した一作。

9位の三津田さんは、安定の刀城シリーズ。中編集ですが、どれも完成度が

高く、古典的なミステリの手法を踏襲した、この手の作品はやっぱり読んでいて

ワクワクしますね。

10位の今村さんは、一昨年のミステリランキングを席巻したあの作品の続編

ということでハードルが上がっているものを、しっかり本格テイストを

残して読ませる作品にしたところに感心させられました。飛び道具的な一作目

とは違って、割合正統派な本格ミステリを書いてきた印象。こういう系統なら

今後も続けて行けそうなので、期待しています。

 

 

と、こんな感じのランキングになりました。ミステリは、いまだにランク外の

作品の方が良かったような気がしたりして、迷いがありますが。とりあえず、

ミステリランキングは、ミステリとしての面白さ重視で選んでいます。キャラ

やストーリー重視で選べば、また違ったランキングになるかも。

みなさま、読まれた作品ありましたでしょうか。いろいろ異論もおありかと

思いますが、温かい目で見て頂けることを願っております。

 

ではでは、今年一年、駄文だらけの拙ブログにお付き合い下さいまして、

どうもありがとうございました。

また来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

お身体に気をつけて、良いお年をお迎え下さいませ。