ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

コロナ療養記

どうもみなさま、お元気でしょうか。

 

タイトルに驚かれた方もいらっしゃるでしょうが、一部の方にはお伝えした通り、

先日ワタクシ、ついにコロナに感染してしまいました。

現在ほぼ後遺症もなく完治しておりまして、すでに社会復帰もしておりますが、

療養記を上げて欲しいと要望された方がいらっしゃいましたので、どんな経緯で

10日間を過ごしていたのか、その療養過程を記して行きたいと思います。

全国各地で感染爆発している現在ですので、何かの参考になれば、と思う次第で

あります。各自治体によっても対応が異なったりすると思いますので、あくまでも

私が住む東京F市のいちケースだと思って読んでいただければ幸いです。

 

まず、一番始めに感じた違和感は、喉の痛みでした。療養中、いろんな方の闘病記

を読んだりYou Tube動画を観たりコメントを読んだりしたのですが、多くの方が

私と同じように喉の刺すような痛みから始まったとおっしゃっていますね。

その時はまだ、一晩中エアコンを効かせた部屋にいたから、喉がイガイガするのかな、

と思う程度で、その日は普通に過ごしました。その後一日様子を見て、さほど

体調は変わらないものの、少しづつ喉の痛みが強くなって行きました。その日は

相方が夜勤でいない日だった為、なんとなく不安に思いつつひとりで就寝。で、

翌日の朝、6時くらい。普段必ず朝一で基礎体温を計っている為、その日も計って

見ると・・・37度7分。これは、ヤバイかも。身体もダルい。一階に降りて、

食事は普通に摂れたものの、恐る恐るもう一度体温を計ってみると、やっぱり

同じくらいある。なんとなく、咳も出て来た。ヤバイ、ヤバイ。どうしよう、と

思いながらも、まずネット検索して、発熱した場合の対処法を調べる。すると、

発熱している場合は、PCRセンターや普通の病院に行ってはいけないという。

まずは、東京都の発熱相談センターなるところに電話をしろ、と書いてある。

ありがたいことに、24時間対応。そこに電話。つながらない。しつこくかける。

何度も何度もかけているうちに、ついに繋がり、担当の女性に今の症状を訴える。

すると、最寄り駅を聞かれ、自宅近くの発熱外来のある病院を3つ教えられ、

とにかくそこにかけて予約を取って、診察してもらって下さい、と言われる。

その時点で6時半くらいかな。その後、職場の人に連絡して事情を話して休みを

もらい、一番受付時間が早かった病院(8時半からのところが一番早かったので、

そこにしました)に焦点を当て、ひたすら電話をかけまくりました。いやー、

これが本当に繋がらない。

大変でした。でも、しつこくしつこくリダイアルをかけて、なんとか30分くらい

かけて繋がりました。ラッキーだったと思う。しかも、初診だったので電話に出た

看護師さんはかなり渋い反応。でも、めげずに東京の発熱外来センターから紹介

されて!!ってのを強調していたら、渋々ですが、予約を受けてもらえました。

諦めないでお願いして良かった、と心底思いましたね。PCR検査も、一日受けられる

数が決まっているから、当日かけて当日受け付けてもらえるっていうのは、かなり

恵まれたケースだったと思う。ありがたかったです。

で、予約が10時45分からだったので、歩いて病院へ。コロナでPCRを受ける

人は、一般外来の方と一緒にならないよう、階段で上がって来て下さいと言われま

ました。私以外にも、ゲホゲホしてる人が次々と訪れてました・・・これ、自分が

陽性じゃなくても、この空間にいるだけで間違いなく感染するな、と思いました。

一応中ではパーティションみたいなもので仕切りはあるものの、同じ空間にいる

ので、あんまり意味ないって感じで。多分、陽性の確率も高いから、その辺りは

仕方がないのでしょうね。

で、PCR検査(鼻の粘膜をつつくやつじゃなくて、唾液で検査する方でした)を

して、軽く先生に問診してもらって、隣の調剤薬局で薬もらって帰りました。

混んでいるため、陽性判断は翌日の夕方~夜になると言われました。

家に帰って、相方に事情をメールしました。仕事中はメール見れないので、反応は

なかったですが。帰り際に見て、かなりショックを受けたようでした。

で、相方が帰って来て、その時点ではまだ陽性判断はされていないものの、陽性

だった時のことを考えて、とりあえず部屋を分けて隔離生活をしようということに

なり。普段使っていない洗濯干し部屋を私の部屋にしました。相方は夜勤明けで次の日

から3日間の休みに入る日だったので、ちょうど良かったといえばちょうど良かった。

で、翌日から部屋に閉じこもる生活が始まりました。二階は日当たりが良い為、

熱中症にならない為にも、24時間エアコンはつけっぱなし。で、その日の午後

3時くらいかな、思ったよりも早めにお医者さんから連絡が来まして。陽性だと。

その時点で、熱は37度後半~38度を行ったり来たり。あとは咳と喉の痛み。

食事はすべて相方が用意してくれまして、出来たら部屋のドアの前に置いておいて

もらい、相方が一階に降りたらドアを開けて取る、という形を取りました。

トイレも二つあったので良かったです。二階のトイレって、引っ越して来てから

ほとんど使ったことがなかったのですが。お風呂はシャワーのみ。いろいろ情報

調べたら、お風呂や洗濯はそんなに神経質にならなくても良い、とのことだった

ので、普通に使ってました(一応、お風呂は使った後で石鹸で洗面器とか椅子

とか洗ったりはしてましたけど)。

熱はだいたい陽性判断出てから三日間くらいで収まりました。でも、熱が収まった

後で、問題になったのが、まず嗅覚障害。匂いが全くわからなくなりました。

その後一日か二日して、今度は味覚がおかしくなりました。甘いとか苦いとか

しょっぱいとか、それくらいの判断は出来るものの、舌がしびれたようになって、

感覚が全くなくなって。これが一番つらかったかもしれない。一番苦味を強く

感じましたね。コーヒーの匂いがわからず、苦味だけを感じるというか。

相方が一生懸命作ってくれた料理が美味しく食べられず、残さざるを得なかった

時が一番しんどかった。食べようと頑張っても、喉を通らなくて。料理を美味しく

食べてもらえず残される悲しさは自分でもよくわかるから。出来るなら頑張って

完食したいのに、それが出来なくて。本当に申し訳なかったです。まぁ、食べ

られなくなったのは一日くらいで、その後は回復に向って、食欲も戻ったのです

けどね。

身体的に辛かったのは、療養始めて5日目くらいまでかな。そこからは、身体は楽に

なっても、精神的にきつくなりました。何せ、すべての家事を相方に全部やって

もらわなきゃいけない。料理も洗濯も掃除も、バラの水やりや、めだかのご飯まで。

それにプラスして感染対策もしなければなりません。精神的にキツかったと、

後で話してくれました。そりゃそうだよね・・・。体重が2キロくらい痩せたそうで。

結局陽性が出た為、相方は濃厚接触者となり、仕事も休まなければならなく

なったし。何ひとつ出来ないで迷惑ばかりかける自分が嫌で嫌で仕方なかったです。

よく、芸能人が感染して謝るじゃないですか。誰もが感染するんだから、謝る必要

ない、と言う人もたくさんいるし、私もそう思ってたけど、いざ自分が感染

すると、謝りたくなる気持ちがすごくよくわかりました。というより、もう、

謝るしか出来ないんです。ただただ、感染してしまった自分が情けなく、申し訳

なくて。ほんと、コロナでうつになる人がいるっていうの、わかりましたね。

 

そうそう、陽性判断が出て翌日くらいに、市の保健所からスマホにショートメッセージ

が来ました。そこで、ハーシスというスマホで健康観察が出来るサイトの知らせ

が来て、自分のIDを打ち込んで登録し、毎日健康状態を入力していました。

あと、他にもパルスオキシメーターの貸出と配食申請のお知らせも来たので、一応

その時点で相方が陽性になる可能性も考えて、両方申し込んでおきました。

陽性判断が出た時点で、相方の抗原検査キットも申し込んだのですが(発症日を

0日として、そこから二日目、三日目に濃厚接触者は抗原検査をしなければ

いけない為)、そちらはなかなか届かなかったです。しかも、二回分必要なのに、

一回分しか結局届かず、以前に万が一の時を考えて買ってあった研究用のを使用

せざるを得なかった(抗原検査キットは二種類あって、医療用と研究用があり、

研究用の方はあまり精度が高くないのです)。

私の住む市も感染者が多い地域なので、大変なんだろうな、と諦めましたが。

パルスオキシメーターと配食は、申し込んだ翌日か翌々日には届けてもらえました。

パルスオキシメーターの数値は、95~7を行ったりきたりでした。

自治体によっては、一週間経っても届かないということもあるそうなので、

早めに対応してもらえたのは、本当にありがたかったです。

 

一日中小さな部屋に閉じこもっていなければいけないので、熱が下がった後の

療養期間は、運動不足が一番深刻だったかもしれないです。定期的に立ち上がったり、

朝と夜にYou Tube観ながらストレッチとかしてましたけど。

やることもないので、ひたすらYou Tubeで動画観まくってましたね。本は集中力が

続かないので、あまり読めなかった。あとは、タブレットでテレビ観たり(Wi-Fi

でテレビが観れるようにしてある)。

でも、すぐ疲れちゃうので、午後はずっと寝てることが多かったな。

 

今は体調もほぼ元に戻りまして、元気です。少し喉のイガイガは残っていて、

たまに咳き込むこともあるのですが。日中はこまめにのど飴舐めるようにしてます。

味覚嗅覚も戻りました。これが一番心配だった。後遺症が残ったらと思うと怖くて。

匂いがわかるって、本当に大事なんだな、としみじみ思わされました。これから

秋バラの季節になるのに、バラの香りがわからなかったらどうしようと。嗅覚

がなくなって何日かして、紅茶の香りがわかった時は感動したなぁ。

 

普段、基本的には料理はほとんど私が作っているので、相方はすごくすごく

頑張ってくれました。栄養バランスも考えてくれて。ありがたかった(涙)。

これ、一人だったらほんとに、心折れていたかもしれないです。一人暮らしの

方は、本当に大変だと思う。特に、入院も出来ずに自宅療養の方は。

療養中は、両親からも毎日電話が来ました。心配でたまらなかったそうです。

老齢の親にも心労をかけてしまった・・・(反省)。

 

相方が作ってくれたご飯一例。ロコモコ丼とシチューその他。

 

ピリ辛鶏ハム、サラダ、モロヘイヤ納豆他。

 

 

こちらは自治体からの配食。スポーツドリンクがすごく重宝しました。

 

途中、体調不良と自己嫌悪で心が折れて落ち込んでいる私を励まそうとして

くれたみたいで、誕生日も近かったので相方がアップルウォッチをプレゼント

してくれました。

 

・・・神か!と思いました・・・。ここまでしてもらって、

もう死ぬのかな、自分とも思いました^^;

 

アップルウォッチ。iPhoneと連動しているので、めちゃくちゃ便利です。

メールも読めるし、電話も出来るし。歩数計や心拍数なんかも測ってくれます。



結局、相方は二日続けて陰性が出たので、一足早く社会復帰出来ました。

徹底して家庭内隔離したのが良かったのかも。その後も体調に変化ありませんし。

それが唯一良かったことでしょうか。相方に感染するのが一番不安だったので。

家の中でもマスク必須でしたし、絶対に顔を合わせないようにしてましたし。

同じ家にいるのに、顔を合わせることなく、意思疎通はスマホのショートメール

でやり取りしてました。

 

今回のことで、感染は本当に誰にでも起こり得るものなんだな、と痛感させられ

ました。実は、自分が感染するとは本当に全く思っていなかったんですよね。

風邪すらここ何年もひいてませんでしたし。インフルにかかったこともないですし。

どこで感染したのか、全くわからないです。それくらい、どこにでもウイルスは

いるということなのかも。

コロナ禍が始まって、健康の大事さは常々感じて来たけれど、こうして自分が

感染してみて、改めて健康の大事さありがたさを痛感しています。

みなさまも、どうか、健康第一で、お身体大事にして下さい。

 

長々と駄文失礼致しました。

読んで下さった方、ありがとうございました。