ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

スペイン旅行記 < 7 >

スペイン旅行記、続きです。ついにマドリード編です。最終回にしようと思って
いたのですが、長くなってしまったので2回に分けます。

< マドリードの夜 >

前日コンスエグラからバスで移動した一行。マドリードのホテルに到着したのは
夕方6時半くらいか。マドリードではツアー客の泊まるホテルは二つに分かれる。
片や近代的な豪華5つ☆ホテル、片やせいぜい3つ☆の小さいビジネスホテル。
まさに天国と地獄。この違いは何なのか?実は、ツアーの申し込みが3ヶ月以上
前だと、無料でホテルグレードアップという嬉しい特典がついていたのだ。
私と友人は3ヶ月以上前に申し込んだ為、もちろん5☆ホテル。海外旅行して
5つ☆ホテルに泊まるのは初めてかもしれない・・・期待に胸は膨らむ。ホテルに
着いてその近代的で立派な佇まいに「おお!!」と嬉しくなる。これは部屋も期待
できるか・・・と思っていたが、なんと大きな落とし穴が私たちを待ち受けていた。

その前に、マドリードの治安について。これがもう、とんでもなく、悪い。とにかく
このツアー中、最終日のマドリードの自由行動についての心配ばかりしてきた位、
添乗員さんや現地ガイドさんに口を揃えてこの街の凶悪犯罪について聞かされてきた。
とにかく、ヨーロッパ一治安が悪いことは間違いがなく、しかもその犯罪の手口が
凶悪なのだ。普通のスリならばいいのだが、背後から数人に囲まれて、スタンガンを
押し付けられ、気絶してる所を身包みはがされる、とか、後ろからいきなり首を絞め
られてバッグを取られるとか、特に日本人は数え切れない程の被害を毎日受けているらしい。

そんな訳で、驚いたのは、ホテルの玄関目の前に到着したバスからホテルの自動ドア
まで歩くのに、ホテルのセキュリティ(ボディガードみたいなもの)が付くのである。
聞いた所によると、ホテルの前で待ち構えて犯罪を行う犯罪者が多いのだそう。なんとも
怖い国だ・・・。といっても、ここまで治安が悪いのはマドリード位だと思うが・・・。

さて、無事ホテルの中へと辿りつき、各自鍵をもらって部屋へ。部屋は拍子抜けする位
シンプル。やはりホテルの中でも一番安い部屋なんだろうな・・・。


ホテルの部屋。5つ☆の割にシンプルですよね~?^^;
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やっと一息・・・と思い、トイレへ・・・と思ったら、ん?ド、ドアが閉まらない・・・??
バス・トイレの部屋のドアが何度やっても閉まらないのだ。よく見ると、建付けが悪い
せいで、ドアとドア枠が微妙にズレているのだ。これはどうやっても、閉まらない訳だ。
ちょっと待て、ここは5つ☆ホテルだった筈だが・・・。完全に閉まらなくても、ドアが
動かなければ我慢する所なのだが、反動で空いてしまい、トイレが丸見えになってしまう。
これはさすがになんとかしてもらいたい。すぐにまだロビーにいるであろう添乗員さんに
報告。添乗員さんも現状を見て呆れ顔。結局、ホテル側にいろいろ掛け合ってもらい、別の
部屋へ。毎回旅行に行くと必ずトラブルに見舞われる私と友人コンビだが、今回は平穏無事
に・・・と思っていた矢先だった為、最後にこれかい!と突っ込みを入れたくなった。
ま、替えてもらえて良かったが。この時こそ、ツアーで良かったと心の底から感謝した。

慌しく部屋を代わった私たちは、取るもの取り合えず夕食の為集合場所へ。
夕食はマドリード中心街の生ハム専門店で。ここで美味しい生ハムが食べられる!と喜んだ
のも虚しく、生ハム専門店なのに、何故か生ハムは一切出て来ず、メインはチキン料理。
生ハムは自分で来て食べろということか。壁中に飾ってある生ハムに囲まれてチキン料理を
食べる侘しさ。完全に蛇の生殺し状態・・・。明日の自由行動では絶対生ハムを食べるぞ!
と固く心に誓うのであった・・・。


壁中が生ハムで覆われています。1個くれ~~~(笑)
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メインのチキン料理。いや、普通に美味しかったですけどね・・・^^;
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夕食後はホテルでゆっくり過ごす。風邪の方は、声はなんとか出るようになったものの、咳が
一段と酷くなって、周り中に迷惑をかけまくっていた。小児喘息の名残で、風邪の時はいつも
気管支炎のようになってしまう自分の体質が恨めしかった。



と、今日はここまでです。次回が本当に最終回です(多分)。
読んで下さった方、ありがとうございました。今回は個人的な行動ばかりを追ってしまい
すみません。次回は美術関係のことを中心に書きます。