ミステリ読書録

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高屋奈月/「フルーツバスケット 21」/白泉社花とゆめコミックス刊

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高屋奈月さんの「フルーツバスケット 21」。

ついに夾は透の母親を見殺しにした過去を透に告げる。それを聞いた透は、自分の夾への
気持ちを打ち明けるが、自分を許せない夾は透に「幻滅した」と言い捨てその場を去る。
その場に残された透の前に、刃物を持った慊人が迫り来る――。

いよいよ大詰めです。慊人と透のわだかまりもなくなり、由希と真知はラブラブ
カップルになり、あとは透君と夾の二人の問題だけとなりました。このまま最終巻の
大団円に向けて進んで行くのでしょうね。
・・・って、これじゃ、面白くないんですってば~~~!!!
私の中では透君の相手は由希君しか考えられなかったのにぃぃぃ!!
由希と真知のカップルなんて何にも面白くない。いや、真知がそんなに嫌いとかでは
ないけど、由希の相手には役不足でしょー。まぁ、あのへんてこな草摩一家に育った
んだから、普通の子を好きになるのはわからなくはないけど。ないけど、やっぱり
納得いかない。つまらない。普通に考えたらほのぼのカップルなのかもしれないけど。
ああ、不条理。

それにしても今回の由希君は格好良かった。夾にびしっと言ってやった時の凛々しさ。
それに対して夾の情けなさ。アンタは一生そうやってろ!と言いたくなる。透君を
守ってやる資格なし。花ちゃん魚ちゃんの気持ちがよぉくわかる。君はもうちょっと
成長してから出直して来なさいね、とにっこり笑って突き放したくなる。これって
完全にSMの世界ですね。夾を相手にするとみんなSになるんですよ、きっと。
だって本当に情けないんだもん。次はもうちょっと成長して格好いい所見せられる
でしょうか。

実は本書、発売した直後に買ったにも関わらず、なんとなく読む気がしなくて積読
になってました。昔は買ったら即行読む位楽しみにしていたのに。
一応最終巻までは買うと思いますけど、だいたい先は読めて来たので結構どうでも
良かったり。最後まで買ったら即行売り払おうかなぁ・・・(買うなよ^^;)。