田中啓文さんの「蹴りたい田中」。
戦争と人間の真実を描破した傑作短編「蹴りたい田中」で第130回茶川賞を受賞した直後、
謎の失踪を遂げた著者。その稀有な才能を悼んで、幼少から失踪を遂げるまでの生涯を
辿る単行本未収録作に加え、著者ゆかりの作家からの証言を集めた珠玉の遺稿集。
えーと、表紙見て「中田いたり蹴」と読んだのは絶対私だけじゃないはず・・・(バカ?)。
いやもう、くだらない、としか言い様がありません。ここまで徹底してくだらなさを
追求したという事実に脱帽です。だいたい、芥川賞に対抗して茶川賞・・・(くだらないっ)。
これ、綿矢さんに訴えられてもおかしくないような・・・まぁ、ばかばかしすぎて対抗する気
も起きないでしょうけども^^;
それにしても、全ての作品のオチがアレとは・・・。いちいち本を投げたくなったのは
言うまでもありません。よく全作品読みきったなぁと自分で自分を褒めてあげたい(自画自賛)。
と、取りあえず各収録作のコメントを・・・。
「地球最大の決戦 終末怪獣エビラビラ登場」
くだらない。
「トリフィドの日」
・・・くだらない。
「トリフィド時代」
・・・・・・バカーッ。
「やまだ道 耶麻霊サキの青春」
・・・正紀さま。
「赤い家」
昆虫探偵。鳥飼さんのとどっちが先?
「地獄八景獣人戯」
『時代小説の王道を往く痛快作』・・・時代小説家に殺されるぞー。
「怨臭の彼方に」
ぎぼぢわるひ・・・。うげ。
「蹴りたい田中」
エビスの正体に愕然。戦艦‘和紀’って、大和和紀から?
「吐仏花ン惑星 永遠の森田健作」
なんで森田健作?ってとこに突っ込んじゃダメ?
あれ、まともな感想がない・・・。つまりはそういう作品ってことです。
深く考えちゃだめです。適当に流して読める方だけにお薦めします。
でも、アマゾンの書評、10人中9人が5つ☆でした・・・(残り一人は4つ☆)。
しかもアマゾンの売り上げは本家(「蹴りたい背中」)よりも上だったとか。マジか・・・。
みんな好きなんだなぁ、こういうの。
あ、駄洒落が嫌いな人はやめておいた方がいいかもですよ~。