恩田陸さんの「チョコレートコスモス」。
演劇素人のごく平凡な少女が、様々な過程を経て演劇の才能を開花させて行き、ある有名
演出家のオーディションに挑戦する。果たしてその結果は・・・？まさしく、恩田陸版
「ガラスの仮面」。ガラスの仮面でいう所の、亜弓さんに当たるライバルの美女も存在。
これがほんとに亜弓さんとキャラがかぶってる（笑）。演劇の天才にして超美少女。素人の
少女の才能を認めて、ライバル視するあたりも設定そっくりです。
私自身に好きな作家はいっぱいいるのですが、作品の出来不出来に関わらず、その文章を
読んでいるだけで満足できる作家というのはごくわずかだったりします。恩田さんはその
数少ない中の一人。文章がとにかく好き。最近は本屋大賞のおかげで一躍人気作家ですが、
これからもグレードの高い作品を書き続けていって欲しいです。
