ミステリ読書録

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「デトロイト・メタル・シティ」

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デトロイト・メタル・シティ」/監督:李闘士男
            /キャスト:松山ケンイチ加藤ローサ秋山竜次(ロバート)他。


< あらすじ >
純朴な青年、根岸崇一(松山ケンイチ)は、ポップミュージシャンを目指して大分県から上京する。
だがひょんなことから人気悪魔系デスメタルバンド“デトロイト・メタル・シティ”のギター&
ボーカルとして活動することになる。彼らのデビューシングルは大ヒットを記録し、崇一は自分の
意思とは関係なくカリスマ悪魔歌手に祭り上げられていく(Yahoo!映画より抜粋)。


はい。という訳で、お茶時間を挟んで二本目に観たのがこの「デトロイト・メタル・シティ」です。
これは何かの映画を観た時に予告をやっていて「バカバカしくて面白そう」と思っていたところ、
何人かのブロガーさんの好評記事を観て是非観に行きたいと思っていました。

数時間前に観た「20世紀少年」の内容が薄れるくらい、強烈な映画でした。お、面白かったーー!!
泣きました。笑いすぎて。数分おきに笑いのツボが押され、お腹がよじれるかと・・・。
松山ケンイチの演技がとても良かった。よくぞここまでやってくれたなぁって感じ。元の根岸くん
の時も、クラウザーさんの時も、どちらも役のなりきりっぷりはあっぱれ。二人のギャップがあれば
あるほどこの作品の良さが現れるであろうと思われますが、そこを見事に演じきったと思う。

面白いシーンのオンパレードだったんですが、特に笑ったのは根岸くんが傷心で実家に帰り、
DMCかぶれした弟にクラウザーさんの姿で説教するところ。牛を手なづけ、鎌を鮮やかに操り、
ラクターを颯爽と(?)乗りこなすクラウザーさんが最高です。食卓で普通~に家族の
みんなと食事してるところもツボだったな~。おいおい、妹もおかしいと思わないのか?
とも思いましたが(笑)。
お父さんとお母さんはクラウザーさんの正体に気付いてて、それでも知らないふりをして
くれてたんですよね。家族の温かさにじーんとしました。根岸くんの家族だなぁって感じ。
弟も、素直にクラウザーさんに説得されちゃってるし(笑)。
遊園地のトイレでのクラウザーさんと大学の後輩との共演シーンも笑ったなー。素敵すぎるよ、
クラウザーさん・・・。

根岸くんが基本的にとても心の優しいいい子なので、クラウザーさんの時にもその片鱗が伺え
ちゃうところが微笑ましいし、そのメイクとのギャップが可笑しくてつい笑ってしまいます。

松雪さんのはじけっぷりもすごかったです。松雪さん、よくやったなぁ。素晴らしい。そういえば、
白鳥麗子でございます!」の時もあっぱれなコメディエンヌぶりだったっけ。役の為なら、
イメージ崩すことに躊躇とかないんだろうな。むしろ楽しんでそうな感じが伝わって来て
良かったです。でも、根岸くんの部屋を滅茶苦茶にするのはあまりにも根岸くんが可哀想だと
思いましたが^^;

それにしても、相川さん、根岸くんのファンシーソングにあれだけノレるってある意味
すごいと思うな(笑)。今時毛糸のパンツを穿いてるとこもポイント高し!素敵なヒロイン
でした。

これも猛烈にマンガが読みたくなりました(原作読んでないのです^^;)。一緒に行った友人も
「アマゾンで買っちゃおうかな・・・」と呟いていました。もし買ったら回してもらおっと(←コラ!)。


とにかく、クラウザーさん最高!DMC最高!!と叫びたくなる映画でした。
面白かったーーー。最近笑ってないなぁとか、つまらないなぁと感じてる方、これ、絶対
観た方がいいですよ。いろんなことが吹っ飛びます(笑)。