ミステリ読書録

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二ノ宮知子/「のだめカンタービレ 24」/KS KISS刊

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二ノ宮知子さんの「のだめカンタービレ 24」。

のだめと千秋が久々の帰国!千秋がR・Sオケで念願のオペラを指揮することになった。予算少ない
市民オペラといえど、団員は熱気ムンムン。菅沼ブー子が主役で、峰が演出、真澄が衣裳!?
濃キャラ終結で、どんな「魔笛」が生まれるのか!?番外編第1巻!(あらすじ抜粋)


遅れましたがようやく読めました。本編は終わりましたが、ファンには嬉しい番外編がスタート♪
R☆Sオケのお話というのは知っていたのですが、やっぱり千秋先輩とのだめの二人が日本で
活躍するのは嬉しいですね。二人とも、本当に凱旋帰国って感じまで上り詰めた上での
帰国ですものね。二人とも余裕の帰国かと思いきや、千秋先輩は初のオペラ指揮に舞い上がる
暇もなく、個性的過ぎるオケのメンバーたちに手を焼かされて、いっぱいいっぱい。フランス
でも自分のオケに手を焼いていたのにねぇ・・・彼女はあんなだし(笑)、千秋先輩って、
ほんとにつくづく苦労性ですよねぇ(苦笑)。でも、千秋先輩があんなにオペラの指揮に
こだわりを持っていたとは知りませんでした。音楽業界のことはよくわからないけど、
オーケストラよりもオペラの指揮って大変なのかな、やっぱり。歌もあるし、音楽が演技の
邪魔になっちゃいけないし、いろいろ制約もありそうだし。『魔笛』と云えば、私が中学の時
音楽の授業でパパゲーノの歌(正確なタイトルは忘れました^^;)を歌わされたことを
思い出します。その頃はその曲がオペラの『魔笛』から抜粋された曲だなんて全く知らなかった
ので(授業の中で説明されてたかもしれないけど、とにかく音楽の先生(♂)大っ嫌いだった
ので、話なんて全く聞いてませんでした^^;)、パパゲーノって名前がなんだかやたらに
可笑しくて、真面目に歌うのがかなり恥ずかしかった覚えがあります^^;曲自体はもう
全然覚えてないなぁ。でも、パパゲーノって聞くと、いまだにその音楽の先生のことを思い
出してしまう・・・学校中から嫌われてた先生だったんだけど(しかし一年と三年の時の
担任だった^^;)、今どうしているのやら。今思い返すと、なんでそこまで嫌われていたのか
不思議なんですが。結構真面目で生徒に大しても真摯に向き合ってた先生だった気もするのにな。

おっと話が脱線^^;んで、R☆Sオケによる『魔笛』ですが。なんかもう、めちゃくちゃですね。
でも、峰クンが予想外に頑張っていてビックリ。まさか演出まで手がけるようになっているとわ!
でもでも、もっともっと驚いたのは裏軒の裏の姿!!!ななな、なんですか、あの家。あの
小汚い(←失礼)裏軒にあんな隠された姿があったとは・・・唖然、でした。そして、あの峰クン母。
さらにお口あんぐり。やっぱり、音楽やる子の家はそれなりに収入がないとダメなんだね。峰クンも
立派な上流階級のおぼっちゃまだったなんて・・・なんだか、ちょっぴり寂しい気持ちになったり
して。裏軒って名前の意味って、豪邸の裏って意味だったのか?^^;

のだめはちゃくちゃくとプロのピアニストの道を進んでいるようですね。日本で凱旋リサイタル
をするまでになるとは。成長したねぇ。本人のキャラが相変わらずだから、あんまり立派に
なった感じがしないけど^^;やっぱり、千秋先輩とはちゃんと結婚したいんだなぁ。でも、
プロポーズはまだまだ先になりそうですね。

気になるのは新キャラの杏奈ちゃん。千秋先輩の子供の頃の社交ダンスの相手って^^;美女
なのに天然で、なんだか男性ウケしそうな、守ってあげたいタイプですねぇ。ちょっと例えが
古すぎるかもしれないけど、昔人気あったアイドルの裕木奈江みたいなタイプ?(うん、わかる人
だけわかってくれればいいから^^;)

これ一冊だけなのかと思いきや、まだ続くんですねー。オペラ編だけじゃなく、もっと
いろんなバージョンで続けて欲しいなぁ。やっぱり、まだまだ千秋先輩やのだめの活躍が読みたい
もの。本編の終盤のような暗さは全くなくなって、初期の頃のおバカで楽しい雰囲気が戻って
来たのが嬉しい。R☆Sオケの『魔笛』がどんな作品に完成するのか、続きも楽しみです!