ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

「ボストン美術館展」と飴村行さんのサイン会

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東京・六本木 森アーツセンターギャラリーボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち」


世界屈指の美の殿堂、アメリカのボストン美術館が誇るヨーロッパ絵画コレクションから、
16~20世紀の選りすぐりの名画80点を展示。



世界の名画が一堂に会するボストン美術館展。森アーツセンターギャラリーは初めて行ったの
ですが、とても綺麗で近代的な美術館。六本木ヒルズの52階に位置していて、エレベーターで
上がって行くのだけれど、このエレベーターに行くまでの通路なんかがすごく近未来的に出来て
いて、一体どこの異世界に来ちゃったんだ!?って感じでした^^;

展覧会の内容は、宣伝の謳い文句の『絵画のフルコースをどうぞ』というそのまんまに、
超一流画家たちの名画が勢揃い。↓に紹介した画家の名前を見ただけでも壮観なのがおわかり
かと思います。いろんなタイプの絵が揃っていて、テーマごとに展示してあるので、なかなか
観やすくて観ごたえのある展覧会でした。



ファン・ダイク「チャールズⅠ世の娘、メアリー王女」 可愛い^^
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エドゥアール・マネ 「ヴィクトリーヌ・ムーラン」 『オランピア』や『草上の昼食』のモデル。
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イリアム・アドルフ・ブーグロー「兄弟愛」 これは今回の絵の中で一番気に入りました。
母性と兄弟愛に溢れていて、ほのぼのした気持ちになりました。母が好きそうな絵なので絵葉書絶対
買って帰ろうと思っていたのに、売ってなかった・・・(涙)。
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エル・グレコ 「祈る聖ドミニクス この人の絵は遠くから見ても一発でわかりますね(笑)。
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カミーユ・コロー 「花輪を編む娘」 コローらしい人物画。
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エドガー・ドガ 「田舎の競馬場にて」 画面の真ん中にいるワンコの後ろ姿が可愛くて
気に入りました。 
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クロード・モネ 「アルジャントゥイユの自宅の庭のカミーユ・モネと子ども」 モネらしい
明るい色彩で、幸福感に溢れた絵ですね。
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フィンセント・ファン・ゴッホ 「オーヴェールの家々」 力強い筆使いがゴッホって感じ。 
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ジャン=フランソワ・ミレー 「馬鈴薯植え」 落ち穂拾いと同じ構図?
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ピエール=オーギュスト・ルノワール 「日傘をさした女性と子ども」 モネの絵と似たような
主題ですが、随分印象が違いますね。でも、どちらも親子の愛が感じられて素敵な絵です。
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木曜の割には人が多かったですが、休日ほどの混雑もなく、一枚づつじっくり観れたので
良かったです。名画の洪水って感じで、観終えた後はお腹いっぱいって感じでした^^;
いつか本物のボストン美術館に行って今回観た絵との再会を果たしたいなぁ。

~6月20日(日)まで。





昼食は六本木ヒルズの隣にあるグランドハイアット東京の6階にある中華『チャイナルーム』
点心食べ放題を頂きました。どれも美味しかった~。ちょっと味濃いめで喉乾いたけど^^;

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美術館の後はヒルズの中をぷらぷらウィンドーショッピングした後、再びグランドハイアット
戻って、一階にあるフィオレンティーナでお茶。写真のチョコレートケーキが
フランスで開催されたショコラティエ世界一を決めるコンクールで優勝したケーキだそう。
なめらかで真ん中に甘酸っぱい何かの果肉が入ってて(何かは不明)、甘さと酸味のバランスが
絶妙で美味でした♪

世界一のチョコレートケーキ『MODE』
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そして、そして、最後にびっくりするようなビッグサプライズがありました。
もう帰ろうと思って大江戸線六本木駅へ向かう途中、モリミーの新刊が出ているかどうか
チェックしたくて青山ブックセンターに立ち寄ったのです。で、文芸書コーナーをぷらぷら
していたら、店内アナウンスで「飴村行さんのトークショウが・・・」とアナウンスが。
おおー、飴村さん~!と内心反応しつつ、しばらく店内をうろうろしていると、
トークショウ開催の時間に。一緒にいた友人は全く飴村さんのことなど知らなかったのですが、
私が聞いて行きたいと言ったら一緒に付き合ってくれるというので、聞いて行くことに(参加
無料)。インタビュアーは書評家の杉江松恋さん。ついこの間北森さんの新作の書評を読んで
感動していたところだったので、実物にお会い出来てとても嬉しかった。そして、杉江さんと
共に飴村さんご本人登場。髪の毛金髪に染めてらして、杉江さんに「どこのヤンキー」みたいに
突っ込まれてました(笑)。以前は純朴そうな真面目な青年風だったらしいので、落差に
驚かれた模様。
で、二人の粘膜トークですが。これがもう、めちゃくちゃ面白かった。飴村さんはなかなかの
変態的遍歴(笑)をお持ちでいらして、あのトンデモな作風はここから来ているのか~と興味深い
お話がたくさんありました。新作(『粘膜兄弟』)の誕生秘話なども聞けてラッキー。
飴村さん、以前はマンガを描いたり脚本のお仕事をしていたりもしていたそうな。で、脚本の方
では本気でジブリの脚本をいつか手がけたいと、無謀な夢を語って杉江さんを呆れ顔に(笑)。
それに対して杉江さんが『まぁ、道尾さんもホラー大賞から出て、今は月9の脚本だからね~』
妙なフォローをしていたのが笑えました(笑)。
あと、飴村さんは村上春樹の大ファンらしい。けれど、それがご自分の作風には全く影響を
受けていない、というのが笑えました。
まだまだお話の中には爆笑エピソードがいっぱいでした。で、トークショウの後はサイン会。
その場で新作を買えばサインをしてもらえるというので、せっかくなので買ってしまいました(笑)。
で、本買って整理券もらって並んでいる間、友人相手に『杉江さんのサインも欲しかったなぁ』と
ぽそりと話していたら、すぐ横にご本人が!で、私のつぶやきを聞いていらしたようで、会釈を
して下さったので、思い切って「サイン頂けませんか?」とお願いしてみたら、快諾して下さい
まして、飴村さんに頂いた後、その下にきっちりサインして下さいました。ふたり分のサインを
もらったのは、その場で私唯一人。とっても嬉しかったです。で、杉江さんにサインもらっている間、
「北森さんの書評に感動しました」と話しかけたら、「北森さんの本、あと一冊出るかもしれない」
と情報を教えて下さいました。気さくでとってもお優しそうな方でした。

あ、飴村ファンにどこよりも早い(多分?)新作情報。10月に単行本が(タイトルは忘れて
しまいました^^;)、来年に粘膜シリーズの第四弾『粘膜鼠』が発売されるそうです。
トークショーの中で、『粘膜』ってつけば何でもシリーズに出来るから『粘膜館の殺人』
ありだ、みたいなことを言ってらしたのが笑えました(爆)。それは無理でしょ、飴村さん^^;


飴村さんと杉江さんのサイン入り『粘膜兄弟』 杉江さんが書いた『オススメ(はーと)』の文字に
ウケました(笑)。
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飴村さん、サイン会は初めてでらっしゃるそうで、ものすっごい真剣にサインを書いてらっしゃった
ので、とても話しかけられる雰囲気ではなかったです^^;でも、最後に『頑張って下さい』って
言ったら微笑んで下さいました。気さくなお兄ちゃん(ちょっと変態?笑)
って感じの方でした^^


いやー、最後に美味しい体験が出来てほんとにラッキーで満足な一日でした。これはもう、
一日も早く去年から積読してた『粘膜蜥蜴』を読んで、新作を読まねば!という気持ちになりました。