ミステリ読書録

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「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」

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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」



<あらすじ>
ヴォルデモートの復活により魔法界に暗雲がたちこめるなか、打倒のカギとなる“分霊箱”を探す
旅に出たハリー、ロン、ハーマイオニー。だが、困難を極める旅の途中で3人はついに仲間割れを
してしまう。一方ヴォルデモートと死喰い人たちは、魔法省やホグワーツにも着々と魔の手を
伸ばしていく(あらすじ抜粋)。


今までの映画は全部原作を読んだ上で観ていたのですが、今回ばかりは手元にあるにも関わらず
読むのが間に合わず、原作を読まずに観に行くことになってしまいました。出来れば、原作
読んでから観たかったんだけどなぁ。
というわけで、原作との比較が出来ない状態で観たので、少々お話について行くのが大変でした。
前作のラストはヴォルデモートを倒す鍵となる『分霊箱』を探す為、旅に出る決意をする
ハリーに、ロンとハーマイオニーが友達として協力を申し出たところで終わっていたので、
今回は当然ながら彼らの分霊箱探しがメイン。いやー、それにしても、前編に亘って終始
トーンが暗い。笑いの要素一切なしで、シリアスで緊迫した展開が続くので、観ていて肩が
凝ってしまうような緊張感がありました。まさにヴォルデモートとの直接対決の結末に向けて
三人が走りだした、という感じ。でも、毎度のごとく、彼らには数々の試練が襲いかかります。
そして、今回、またしても彼ら三人の友情に亀裂が入ります。毎度のこととは云え、こんなに
あっさり友情が壊れていいのかい、とツッコミたくなってしまいました^^;男女三人の
友情関係で、そのうちの二人の男女が恋愛関係になってしまうと、やっぱりいろんな疑心暗鬼が
生まれてしまうものなんだなぁ。でも、多分そういうところも含めて男女間の友情関係が成立
するかどうかがポイントなのだろうな。この作者の巧いところは、普通の小説家ならば主役の
ハリーとハーマイオニーを恋愛関係にするところを、ロンとハーマイオニーを恋愛関係にしている
ところだと思う。ハリーとハーマイオニーはあくまでも『友情』で結ばれた関係、真の男女間の
友情関係を描くには、この形が一番いいと考えた上でのことなんじゃないかと思うのです。そこで
ハリーの相手役にロンの妹を持って来るところはアレレ、と思わなくもないのですが(しかも
もうちょっと可愛い女優いなかったのか^^;なぜか、ハリーの相手役の子はいつもイマイチ
可愛くない子をあてているような・・・女性ファンからのやっかみ防止か?^^;)。
でも、ロンと別れて二人きりになったハリーとハーマイオニーが二人でダンスを踊るシーンには
ドキドキしちゃいました。これで恋愛感情が芽生えないのが不思議なんだけどねぇ。

それにしても、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンちゃん、ますます綺麗になりましたね。
ハリーもロンも成長したけれど(ロンは身長が特にね^^;)、この年頃の女の子の成長には
目を見張るものがあります。とても細いけれど女性らしい身体つきになって、格段と色っぽく美しく
なったように感じました。女の私から見てもあの瞳で見つめられたらドキドキしちゃうなぁ(変態?)。
ハリーはなんかおっさんっぽくなったような・・・1ではあんなに可愛かったのになぁ(T_T)。

実は職場の人に許可をもらって仕事を抜けさせてもらって、昼食食べた直後に観に行ったので、
終始暗いトーンの画面な上、心地のよいリクライニングシートに眠さがMAX。終始睡魔との戦い
って感じでした^^;途中何度も意識がなくなってしまい、話が飛んでることもしばしば(おい)。
ストーリー追うだけでも大変だったのに^^;これはもう、原作読んできちんとストーリーを
把握した上で後半に当たるしかないですね^^;;最近洋画観るのがちょっと苦痛なんですよね。
字幕追ってると疲れちゃって眠くなっちゃうんですよ・・・。後半が公開される時はテレビ放映
されるでしょうから、もう一度おさらいしなきゃなぁ。
まぁ、映画の日で千円で観れたからまだ良かったですけどね^^;


今回もラストでハリーにとってはとても辛い別れがあります。とても今回頑張って活躍したキャラ
だっただけに、私もすごく悲しかった。ハリーには、常に大事なひととの別れが用意されている
のですね。作者もとことん人が悪いなぁ。それが、ハリーが成長する上で大事なことだとしても、
やっぱり、愛着のあるキャラクターとの別れはハリーにとっても、私たち傍観者にとっても辛い。
でも、きっと後編では、こんなにたくさんの辛い別れを経験したのだから、ハリーには大きな幸せが
待っていると信じたいです。あと残り一作。どんなラストを迎えるのか、心して待ちたいと思い
ます。まぁ、その前にさっさと原作を読んでしまいたいと思いますけれどね(出来れば、今月の
海外作品はハリポタ最終巻にしたいのだけれど・・・またしても超予約本ラッシュで、どうなるか
わかりません・・・^^;;)。