ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

菅野文/「オトメン(乙男) ⑫」/花とゆめコミックス刊

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菅野文さんの「オトメン(乙男) ⑫」。

男だらけのスイーツ教室で賑わうパティスリー・ビオレ。雑誌で特集記事にされ、そこに掲載
された写真に飛鳥が写っていることに気付いた母・清美が、ビオレに乗り込んで来て大ピンチ。
大暴れした清美は、店内を破損させてしまう。行き場に困ったシェフの広海に、清美はお店の
修理が終わるまで自宅で寝泊りすることを提案した為、奇妙な同居生活がスタートする。しかし、
広海と飛鳥母子には、ある隠された秘密があった――。


オトメンクラブのみなさま、ご機嫌麗しゅう。
オトメン12巻です。早いですねぇ。今回は飛鳥ちゃんが通うパティスリー・ビオレのシェフ・
広海さんと、飛鳥ちゃんの関係がついに明らかにされます。まぁ、誰もが予想した通りの関係
なんですけれど(苦笑)。男だらけのスイーツ教室、楽しそうだなぁ。参加しないでいいから、
陰からこっそり見物したい・・・。私も最近ちょっぴりスイーツ作りの面白さに触れたところ
なので、彼らが夢中になる気持ちがわかるような気がしました。男の人が甘いものを作ってる
姿って何か良いですね~。うふふ。甘いものは女の子だけのものじゃないですよね~。

それにしても、清美さん、いくら外見が大分変化しているとはいえ、一緒に暮らして何故
広海さんの正体に気づかないんだ・・・^^;;その辺り、実は彼女って天然ボケなんで
しょうかね。

今回吹き出したのは、男のスイーツ、すなわち『雄イーツ』・・・。さ、最高ですねっ、
このネーミングセンスったら。くくく。りょうちゃんなら間違いなくツボにはまるでしょう
けどね・・・実際、これもらって嬉しい女の子なんて、りょうちゃんくらいだとおもふ・・・。
怖いよー^^;;一体どんな味がするんでしょ。まぁ、飛鳥ちゃんが作ったものなら間違いなく
絶品スイーツなんでしょうけどね。

今回はもう、広海さん一人に全部持ってかれた感じの巻ですね。いいなぁ、広海さん。素敵~。
ラストの、飛鳥ちゃんの呼びかけに対して号泣する姿に胸がキュンキュンしちゃいました(笑)。
良い親子だ。
作者ご本人も書かれていましたが、広海さんと清美さんの馴れ初めだけで一本描いて欲しいっ。
なんだかんだで広海さんが独り身で過ごしているのは、まだ彼女のことを忘れていないからじゃ
ないのかなぁ。

最後の一話は、前巻から引っ張っていた謎のポエマーさんのお話。っていうか、彼が作る詩、
私にはどこがいいのかよくわからんのですが(^^;)、乙女とオトメンの心を鷲掴みにする
胸キュンポエムで学園を席巻(?)。最後には一応の終結を迎えますが、ちょっと今回ばかりは
オチがなし崩しな感じがあって、弱いかなぁと思いました。

いよいよ物語は終盤に差し掛かって来たそうで。あと何冊なんでしょうか。
終わっちゃうのは寂しいなぁ・・・。
今回多武峰さまの出番がなくて寂しかったです(涙)。多武峰語録楽しみにしているのになぁ。
メインのオトメンキャラは今回であらかた出尽くしたのだとか。もっといくらでもいろんなキャラが
作れそうだけどな~。
クライマックスは、やっぱり飛鳥と清美の対決がメインなのかな。りょうちゃんとの関係も
一歩進むと良いのですが。次巻も待ち遠しいです。