ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

2017年 マイベスト

はい、どうもどうも。こんばんはー。
今年も残り二日となりましたね。みなさま、いかがお過ごしですか。
私は、昨日の夜超特急で年賀状書きを終わらせて、今日は午前中掃除して、午後は
のんびりベスト本の選定をしておりました。
今年読んだ本は、数えてみましたらば、今年の1月1日から今現在までで、トータル137冊。
去年は143冊だったので、ちょっとダウン。12月が思ったように読めなかったのが
痛かったなぁ。それまでは結構いいペースだと思ってたのになぁ。ちなみに、上下巻は
それぞれ一冊と数えております。読書メーター調べだった去年までがそうだったんで。
相変わらず、新刊を追いかける一年でしたね。たまには再読とか手持ちの本も読みたいと
思うのですが、常に予約本に追われる状態でして、なかなかうまく行きません。もっと
時間をうまく使えばいいのでしょうけれど・・・。
ブログは比較的定期的に更新出来たので良かったかな。記事にできなかった本も今年は
ありませんでした(多分)。しかし、今年の始めに読んだ本とか、自分の記事読み返して
みても、全然覚えてなかったりして、私の記憶力は一体どうなっているのだろう、と
我ながら情けなくなります・・・。一度読んだ本の内容をずっと忘れない能力が欲しい(切実)。
おっと、話がそれた。では、本題のベスト記事にまいりましょうか。
先に述べましたように、数ヶ月前の本をすっかり忘れていたりして、なんとなくの
記憶と自分の記事を読み返して、なんとなくの印象で順位を決めております。
いろいろと異論がおありになるかと思いますが、温かい目で受け入れていただけると
非情に嬉しいです・・・。


では、今年もノンミステリ、ミステリに分けての発表と致します。
対象本は、今年読んだ本すべて。ミステリ、ノンミステリの仕分けも、微妙に
間違っているかもしれませんが、これもなんとなくの印象で分けてますので(なんとなく
ばっかだな)、ご容赦を。

まずは、ノンミステリの方から。

<2017年 ノンミステリベスト10>
1.恩田陸蜜蜂と遠雷
2.戸川安宣「ぼくのミステリ・クロニクル」
3.京極夏彦「書楼弔堂 炎昼」
4.池井戸潤「アキラとあきら」
5.瀬尾まいこ「君が夏を走らせる」
6.土橋章宏「スマイリング!岩熊自転車 関口俊太」
7.渡辺優「自由なサメと人間たちの夢」
8.阿部智里「空棺の烏」
9.ほしおさなえ活版印刷日月堂 海からの手紙」
10.竹内真「図書室のピーナッツ」


実は、今年は振り返ってみると、あんまりノンミステリ作品を読んでませんで。
エッセイなんかはちょこちょこ読んでるんですけどね。だから、10作品選ぶのも
ちょっと大変でした。ミステリの方は20冊くらい候補が出たのですけれど。
その中でも、1位と2位はダントツですね。どちらも、読んで心から良かったと
思える作品でした。まぁ、1位の作品に異論がある方はあまりいないんじゃないかな?
直木賞本屋大賞ダブル受賞に相応しい素晴らしい作品だと思いました。これは、
読んだ時点で今年のベスト1だと確信しており、事実その通りになりました。
2位は、本格ミステリファンなら、絶対に読んでおくべき一冊だと思います。
この方と、講談社の編集者だった故宇山氏がいなかったら、現在のミステリブームが
どうなっていたことか。その変遷がとてもよくわかる作品。たくさんの巨匠作家たちと
戸川さんとの逸話も読んでいて楽しかったです。
3位は、単純にこのシリーズと京極さんの文章が大好きなので。
4位は、池井戸さんらしい読み応えのあるエンタメ作品。二人のアキラのキャラが
どちらも良かったですね。
5位は、とにかくほのぼの。瀬尾さんの作品がやっぱり大好きだと認識出来た一冊。
6位は、ママチャリを改造した自転車でロードレースに出るという無謀な挑戦にチャレンジ
した少年の青春小説。少年の成長に胸が熱くなりました。
7位は、新人ながらにセンスを感じる文章とストーリーに引き込まれました。今後の
活躍への期待を込めてのランクイン。
8位は、安定のシリーズ第四弾。先の展開が見えないこのシリーズ、残り2冊も楽しみ。
9位は、シリーズ第二弾。活版印刷のレトロな雰囲気と優しい作風が相まって、とても
好きなシリーズです。
10位は、こちらもシリーズ第二弾。図書館が舞台になっているというだけでも心が
踊る人間なので、このシリーズはとても読むのが楽しいのです。

次点は、彩瀬まるさんの「眠れない夜は体を脱いで」。彩瀬さんの文章センスと世界観が
とても好き。今回の直木賞候補の作品はまだ読めていないのですが、受賞に値する作家だと
思います。



続いて、ミステリベスト10。

1.伊坂幸太郎「AX」
2.似鳥鶏「彼女の色に届くまで」
3.辻村深月かがみの孤城
4.塩田武士「騙し絵の牙」
5.伊岡瞬「代償」
6.西澤保彦「悪魔を憐れむ」
7.東川篤哉「探偵さえいなければ」
8.深水黎一郎「ストラディヴァリウスを上手に盗む方法」
9.法月綸太郎「挑戦者たち」
10.近藤史恵「マカロンはマカロン


こっちは非情に悩みました。今年は、がっつり本格ミステリ、みたいな作品をあまり
読んでおらず、軽く読めるタイプのミステリが多い分、順位付けが難しくって。
どれも横一線というか、突出した作品を読んでいないというか。今年のこのミスは上位
10作品のうち、4作しか読んでなかったですしね。本ミスの方は売っているのを
見かけず、チェックすら出来てない^^;ほんとはもっとこてこての本格ミステリ
読みたいんですけどね。三津田さんの刀城シリーズも全然出てないしね。ただ、このミス
1位の屍人荘は、図書館から回って来た連絡が来ているので、年明け早いうちに読めそう
ですが。かなりこてこての本格っぽいので、楽しみです。

1位の伊坂さんは、『ホワイトラビット』も良かったのですが、どちらか一冊選ぶとしたら、
私は断然こっちが好きです。構成的には『ホワイト~』の方が凝っているので、ミステリ
としてはあちらの方に軍配が上がるかもしれませんが。とにかく、主人公の兜が好きでした。
それだけに、ショックな展開もあったのですけど、そういう部分も含めて、伊坂さんの良さが
凝縮されている作品だと思いました。
2位の似鳥さんは、前評判通り、構成が素晴らしい。たくさんの伏線を経て、最後の最後で
驚かせてくれるこういうタイプのミステリが一番好み。この終わり方で続編は無理でしょうけど、
キャラが良かったので、続編が読みたいなぁ。
3位の辻村さんは、青春の痛みをこれでもか!とぶち込んだ、青春ファンタジーミステリー
(って、そんな言葉あるのか?^^;)。最後に大きな感動に包まれました。たくさんの
中高生たちに読んで欲しい一冊。
4位の塩田さんは、主人公に大泉洋氏を想定して書かれたということで、もっと軽い作品
なのかと思っていたので、かなりいい意味で裏切られた一作。出版業界をモチーフにした
所も好みでしたし、ラストの意外な展開までハラハラさせられて引き込まれました。
5位の伊岡さんは、読むのが嫌で嫌でたまらない話なのに、読む手が止められない
ノンストップサスペンス。他人の人生なのに、自分のことのようにハラハラドキドキ
しっぱなしでした。今年読んだ中では一番嫌な話だったんじゃないだろうか・・・でも、
抜群に面白かったです。
6位は、本当に待ち遠しかったタックシリーズ最新作。やっぱり、期待に違わず面白かった。
7位は、こちらも待ち望んでいた烏賊川市シリーズ。東川さんは、やっぱりこのシリーズが
一番本領を発揮出来る気がする。
8位は、表題作の出来の良さでランクイン。ストラディバリウスを盗む意外な方法に目が点に
なりました。
9位は、99通りもの『読者への挑戦』が収録されている怪作。これだけバラエティに富んだ
『読者への挑戦』に敬意を表してのランクイン。まぁ、本格ミステリ読みにしかウケないでしょう
けれど(苦笑)。
10位は、こちらも久々に続編が出た近藤さんのビストロ・パ・マルシリーズ。安定の面白さ。
三舟さんのお料理がとにかく美味しそう。謎解きも料理も粋なところが大好きです。

次点はたくさんあるんで、割愛。東野さんとか道尾さんとかも入れたかったんだけどね。


とまぁ、こんな感じのランキングになりました。みなさま、読まれた作品ありましたでしょうか。
今年も、さほど黒べる作品を読んでない気がするんで、黒べるランキングはお休みかな。
まぁ、出ない方がいいんだけれど。

黒べるランキングの代わりに、全然関係ないランキングをここでひとつ。
今年、個人的に買って当たりだったものベスト3。
1.メダカ+メダカ水槽グッズ・・・とにかく癒される。ペットってすごい。いつまでも見てられる。
2.除湿機・・・今年は雨が多かったので、めっちゃ重宝しました。洗濯物や布団を外に干せない時、
すごい便利。毎日使ってます。
3.ストウブ鍋・・・煮込み系はこれを使うと何でも美味しくなる。魔法の鍋。ポトフとか
角煮とか、いろいろ作ってます。次はチャーシューにチャレンジしたい!

買って当たりだったものが今年は結構多かったので、無理矢理ランキングにしました(笑)。
誰も興味ないって(笑)。


さて。
今年は、これが最後の記事になるかと思いますので、最後のご挨拶をば。
みなさま、一年この駄ブログにお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
年々、文章が酷くなる気がしています。一応誤字脱字とか言い間違いとか、推敲しながら
考えてるんですけど、最近それも適当になって、後から読み返して赤面、ってことが
多々あります(汗)。笑ってスルーして頂けると助かります・・・。

来年もまた、不定期更新になるかと思いますが、懲りずにお付き合いくだされば幸いです。
みなさまにとりまして、来年が良い年になりますように。
良いお年をお迎えくださいませ。