ミステリ読書録

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日渡早紀/「ボクを包む月の光 ―ぼく地球 次世代編―⑤」/花とゆめコミックス刊

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日渡早紀さんの「ボクを包む月の光 ―ぼく地球 次世代編― ァ廖

父親の輪が幼い頃に被っていたキャップをもらった連。ある日そのキャップを被った連は、
神社の鳥居の下で自分と同じ齢くらいの半透明の姿をした少年に出会う。その途端、連の
中で「京都に行かなければ」という気持が芽生える。そして、少年を追いかけた連の身体
はいつの間にか京都へ――。


はい、5巻です。もう5巻か~と思っていましたが、前の巻からは結構時間が空いてる
みたいですね(全然意識してなかった^^;)。柱の作者の言葉によると、しばらく休載
していたのだとか。ご病気されていたんですね、日渡さん。でも、無事治ってよかったです。
休載してたせいなのかわかりませんが、前の巻と比べるとかなり絵のタッチが繊細で丁寧に
なっているように感じました。
そして、内容もぐっと面白くなってきました。4巻の記事を書いた時に、「『ぼくの地球を
守って』のような壮大な物語を期待してはいけない」というようなことを書いたのですが、
いやいや、今後の展開はちょっとそれを期待してもいいのではと思えてきました。4巻で
連たちが結成したフシギ探偵団は今回ちらっとも出て来ません(笑)。今後は少年たちが
フシギを追求して行くほのぼの路線になるのかなぁと思っていたんですが。どうやら杞憂
だったようです。木蓮や紫苑に加えて、8歳の頃の輪の記憶まで関わって来て、幼い連が
これからどうなっちゃうのかちと心配ではありますが。物語はかなり壮大な方向へ流れて
行くのかなという空気をひしひしと感じました。正直この次世代編は惰性で買ってる所が
あったんですが、ちょっと楽しみになってきたかも。ちょこちょこ出て来る8歳の輪が
かっこいい~。何せ、私はぼく地球では絶対的に輪ファンでしたから。連じゃ~ちょっと
可愛すぎるのよね。輪の悪さが加わったら、連も格好良くなって行きそうだ。
それにしても、連と輪、書いてるとどっちがどっちだかわかんなくなるな~^^;
ありすも呼ぶ時間違えないのかなぁ。

しかし、ニューキャラの山梨兄妹、強烈です・・・。なんか、どっちも好きになれない
っちゃ好きになれないキャラなんだけど。「やまなし」で「クラムボン」が出て来る辺り、
小学生の発想だな~とちょっとウケてしまった。あれは今でも小学校の国語の教科書に
使われてるんですかね。