ミステリ読書録

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「鴨川ホルモー」

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鴨川ホルモー
監督:本木克英
キャスト:山田孝之栗山千明濱田岳石田卓也芦名星荒川良々石橋蓮司

< あらすじ >
主人公・安倍(山田孝之)は大学に入学して間もなく、“京都大学青竜会”という謎のサークル
から勧誘を受ける。そして、その新歓コンパで、同じ新入生の女の子に一目ぼれしてしまう。その
一方で、サークルの隠された目的が徐々に明らかになっていく…。ただのサークルだと思いきや、
その実態は、“オニ”を使った謎の祭り“ホルモー”を行うサークルだった――。京都を舞台に、
冴えない大学生たちの恋と青春を描いた前代未聞の娯楽映画(あらすじ抜粋)。


GWに観に行ってきました。一緒に行った友人が原作を読んでいなかったのでこのへんてこな
世界を受け入れてくれるのか少々心配でしたが、原作を読んでいない彼女の方が先入観なしに
観れる分楽しめたようです。

ストーリー展開はほぼ原作通りなのですが、ちょこちょこ脚色されている場面はありました。
レナウンの替え歌のあのシーンをどう表現するのか興味津々だったのですが・・・うーん、
ストレート(笑)。これ、撮影した時付近を完全通行止めにしたんだろうなぁ。演じる方も
なかなか勇気がいるでしょうね(苦笑)。

主演の山田孝之君はあんまり好きな俳優ではないのですが、電車男をやっただけあり、情けない
大学生役はなかなかはまっていたように思います。コミカルな役は珍しい気がしますね。

凡ちゃん役の栗山さんは、もともとおたくっぽいイメージの人なので(漫画大好きらしいし^^;)
それなりにはまっていたと思うのですが、いかせんモデル体型過ぎて・・・^^;私の中では
凡ちゃんはもっと全体的にちんまりしてるイメージなので^^;山田孝之と並ぶと似合わないの
なんのって(苦笑)。

高村は一番イメージに合わなかったかも^^;シャツがインなところに苦笑い(爆)。そういう
設定出て来ましたっけ?ちょんまげ姿は周りの人もかなりウケていたようです。
でも、一番がっかりしたのは早良さんかなぁ。まぁ、原作でも好きなキャラじゃないけど、
なんか、あんまり好きな顔じゃなかったです。

全体的にはちょこちょこ細かい笑いがちりばめられていて楽しめたのですが、残念だったのは
ホルモーシーンでの凡ちゃんの知将ぶりが省かれていたことと、私が一番好きな「あんなバカ男に
負けてたまるか!」のシーンがなかったこと。凡ちゃんの戦う相手が芦屋じゃなくて早良さん
になっちゃっているところは不満。女の戦いといっても、相手が大したことないからあんまり
見ごたえなかったし^^;心理戦でもなかったですしね。
全体的にホルモーのシーンは脚色過多な感じでしたが・・・まぁ、映画ならばこれ位派手に
しちゃった方がいいのかもしれません。
でも、『ホルモォォォーーーー!!』のシーンはグロすぎだと思いました(ホラーかと^^;)。

それにしても、後半やたらに出て来た「ゲロンチョリー」はしつこかったなぁ。あの変な
ポーズと供に、頭にこびりついています(レナウンの歌もそうだけど^^;)。
式神たちはなかなか可愛かったですね。良くみるとかなりグロいのですが、ちっちゃいサイズ
だからあんまり気にならなかった(笑)。上空に浮かんでたアレはちょっと不気味でしたが。

原作読んでない人にはどうなんだろうなぁ、これ。この独特の世界観が受け入れられれば
楽しめるのではないかな。「なんだこれ、わけわかんなーい」ってなる可能性もありますが^^;
個人的には充分楽しめました。肩の力を抜いて、気軽に観て欲しい作品です。