ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

2010 上半期ベスト

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早いもので2010年も折り返しを過ぎてしまいました。
というわけで、今年も上半期の読書総括として上半期ベストをば。

対象作品は今年の1月1日から現在までに読んだ本すべて。
ちなみに累計冊数は116冊(読書メーター調べ。上下巻は一冊づつのカウント)。
去年も3日に記事を書いたのですが、去年はこの時点で110冊だったので、
去年よりもちょっぴり増えてますね。更に暇人になったのか・・・(しーん)。
今年は記事を書いてない本が去年より更に増えた気がします^^;
ささっと読んで記事を書く程ではないかな、と思った本は読書メーターの記録だけで
いいかな~とか思って^^;

今回もミステリとノンミステリで分けますが、年々、比重がノンミステリに
傾いて行っているような・・・あれれ^^;
今回も印象に残った作品を書き出して行ってみたら、ノンミステリの方が
記憶に残った作品が多かったんですよね。ミステリも、こてこての本格よりは
ほのぼの系の作品の方が印象が良かったりして。読書の好みが少しづつ変わって
来ているのかなぁ。本格らしい本格がなかなか読めない(書く作家がいない)
せいかもしれませんが。そういう作品を書いたら書いたで「どっかで読んだような
・・・」って印象になってしまうし、このジャンルで『目新しさ』を感じるってのは
なかなか難しいのかもしれません。でも、やっぱりいつでも一番読みたいのは
面白いミステリなんだよね。


と、前置きが長くなりましたが、ランキング発表と行きましょう。
毎回書きますが、これは極私的なランキングです。読まれる人によっては
「なんでこれがこの順位!?」と抗議したくなることも多々あるでしょう。
個人の基準なので、その辺りは広い心で笑って見逃して頂けると嬉しいです。



まずは上半期ノンミステリベスト10


1.池永永一『テンペスト上・下


3.平山夢明DINER







10.乾ルカメグル


次点
恩田陸『私の家では何もおこらない』、近藤史恵『エデン』



ベスト3はすんなり決まったのですが、それ以降は混戦。どれも同じくらい
面白かったので、順位はなんとなく今日の気分で(明日考えたらまた違ってるかも^^;)。
それぞれに短評でもつけるべきなのかもしれないですが、気になる作品はリンク先の記事を
お読み下さい(手抜き)。
そういえば、5位の道尾さん、案の定直木賞候補に上がりましたねぇ。4回連続ノミネートは
最多記録タイらしいです。冲方丁さんという強敵がいるのでどうなるかはわかりませんが、
そろそろミッチーの番じゃないかと思うので、かなり有力なんではないかと。乾さんのノミネート
にも驚きましたが、10位に挙げた『メグル』ではなく、その後に出た『あの日にかえりたい』
の方でノミネート。ちょっと意外でした。直木賞受賞には地味じゃないかと思いますが、この先
この人はノミネート常連になってもおかしくない、と個人的には思っております。




では続けて上半期ミステリベスト10


2.飴村行『粘膜蜥蜴

3.深水黎一郎『花窗玻璃 シャガールの黙示






9.大門剛明『罪火



次点
滝田務雄『田舎の刑事の趣味とお仕事』、京極夏彦『死ねばいいのに』、
相沢沙呼午前零時のサンドリヨン


なんか、あんまりミステリらしいミステリが入ってない気がしますが^^;まぁ、なんとなく
読んだ時のテンションを思い出してランキングしてみました。1位は読んでた時に一番テンション
上がった作品。海外旅行好きにはたまりませんでした。2位はやっぱり作者ご本人に会えた
というのが大きいですね。ただ、多少の贔屓目を差し引いても、世界観の面白さは突出していると
思います。かなり変な世界なので、万人にオススメはできませんけど・・・(確実に、読者を
選ぶ小説だと思います)。『兄弟』も読了しましたので、後日記事にしたいと思います。
ミステリとして評価出来なくても、ストーリーやキャラが良かったからランクインさせたものも
多いです(アン、甘栗、白戸辺り)。ま、単純に『好きな順』だと思って頂ければ。

ちなみに、今年から始まった月イチ海外物企画。現在まで取り敢えず月一冊のノルマは
果たしているのですが、その中で一冊選ぶならクイーンのエジプト十字架の謎
これこそ『ミステリらしいミステリ』だと思いました。クリスティの『ABC殺人事件』も
良かったんだけど。読み応えの点でクイーンに軍配。まぁ、6冊の中で一冊っていう
しょぼさなんですけど^^;7月の一冊はもう手元にあります。ふふふ。かねてから
読みたいとおもっていた一冊。挫折しないで読めると良いのだけれど・・・。頑張る。


さて、最後に今後の読書予定。

<現在手元にある本>
藤谷治『ぼくらのひみつ』
道尾秀介『プロムナード』
森見登美彦編『太宰治傑作選 奇想と微笑』
青春小説アンソロジー『Heart Beat』

<予約が回って来ている本>
今野敏『初陣』
麻耶雄嵩貴族探偵
加納朋子『七人の敵がいる』
辻村深月『光待つ場所へ』
米澤穂信ふたりの距離の概算

積読中だけどなるべく早く読みたい本>
有川浩シアター!
三雲岳斗『幻獣坐 The Scarlet Sinner』
高田崇史QED 出雲神伝説』




下半期もマイペースに読んで記事を書いて行きたいと思います。
お付き合い頂ければ嬉しいです。


ちなみに、写真は性懲りも無く自作のフラワーアレンジメント。
芍薬のアレンジメントの筈だったんだけど、芍薬が蕾の状態なので完全に存在が消えて
薔薇のアレンジメントに・・・そして、家に持って帰っても結局芍薬は花開くことなく
枯れてしまったという^^;;;おまけ素材のちょうちょは、羽の部分が鳥の羽根で
出来てて結構リアルでした。



長々と読んでくださった方、ありがとうございました。