ミステリ読書録

ミステリ・エンタメ中心の読書録です。

読了本四冊。

どうも、どうも、こんばんは。
またしても更新が空いてしまいました。すみません(誰に謝っているのだ?^^;)。
いやー、巷は読書の秋だっていうのに、ちっとも読書が捗らない秋になっております。
今日は久々に、午後は部屋にこもって、まとまって本を読む時間が取れましたが・・・。
今年の読了数も、去年を更に下回って減少しそうです。現在の時点でやっとこさ
100冊を超えたかな、くらい。年間200冊超えを目標にしていた頃がなつかしい・・・。
前回の更新から大分間が空いたにも関わらず、今回読了したのは四冊。週三冊は読みたい
のにな。いまは週ニ冊が限度だなぁ。はぁ。


というわけで、今回の読了本四冊をご紹介。うち二冊はもう手元に本がないので、
うろ覚えの感想ですみません^^;


倉知淳「シュークリーム・パニック 生チョコレート」(講談社ノベルス
倉地さん久々の新作。と思ったら、今月もう一冊出ましたね。そっちはまだ図書館予約
してないんですが(入るのだろうか・・・本書は私がリクエストして買わせたもので^^;)。
可愛らしい表紙とタイトルなので、学園ミステリなんだろうと思ったら、学園ミステリは
最後の一作だけでした。しかも、三作の中編が収録されていますが、作品タイトルとはどの話も
無関係。一体このシュークリーム云々のタイトルはどこから・・・。ま、まぁ、以前に出した
二作の短篇集(「こめぐら」「なぎなた」)も、内容と全く関係ないタイトルでしたしね^^;
関係ないタイトルをつけるのが、短篇集を出す時の倉地さんのポリシーなのかも・・・(←絶対違)。
ミステリとしては、どれも残念ながら特筆すべきところはなかったかなぁ。銀行強盗の話も、
強運の話も、もうちょっと強烈なオチみたいなのが欲しかった。ラストの青春ミステリが一番
個人的には好きだったかな。とはいえ、それも、もうひとひねり欲しかったところでしたが。
今月出た新作の方に期待しよう(いつ読めるかわからないけれど)。


高田崇史QED~flumen~ ホームズの真実」 (講談社ノベルス)
奇しくも、講談社ノベルスニ連チャンになりました。以前は講談社ノベルスばっかり読んでた
時期があったんですけどもね~(メフィスト賞全盛期のころとか)。最近はめっきり読まなく
なりましたね。メフィスト賞も全然追いかけなくなってしまったしね。
久々QEDシリーズ。実は、最終巻を買って積読したまま放置しているので、借りるか迷ったん
ですが、番外編みたいだから大丈夫かな、と。久しぶりにタタルさんにも会いたかったですし。
でもって、久しぶりに読みましたが、相変わらずの内容でしたね(笑)。
しかし、いきなり冒頭の方で奈々ちゃんの結婚話が出て来たのにはビックリしました。最終巻で
そこまで進展してたのか!?と。でも、先を読んだら、案の定なオチでした(苦笑)。あの
タタルさんが、そんな行動に出る訳ないよねぇ。奈々ちゃんも、この先どうするんだか。
でも、奈々ちゃんの妹の詩織ちゃんは本当に結婚していて、またまたビックリ。そして、
熊つ崎さんの詩織ちゃんへの想いにも更にビックリ・・・そ、そうだったのかぁーーー!
ホームズと源氏物語の謎については、さらっと読み流したので特に感想はなし(おい)。
巻末のパーフェクトガイドで、久々に過去の作品を読み返したくなりました。そして、早く
積読書庫の最終巻を引っ張りだして読まなければ・・・という気持ちになりました(いつになるかは
謎ですが!)。


東川篤哉「探偵部への挑戦 放課後はミステリーとともに2」(実業之日本社
エアコン探偵(笑)霧ヶ峰涼シリーズ第二弾。今回もブレないゆるミスっぷりで楽しませて
頂きました。今回は涼のライバルとなるエアコン姉妹が登場。その名も大金うるるとさらら
三菱の霧ヶ峰に対抗して、ダイキンうるるとさららを出して来るとは、さすが東川さん(笑)。
ちなみに、うるるとさららは双子の姉妹。キャラもそれぞれに個性があって良いですね。特に、
うるるの方。今の世の中、「おーほっほっほ」笑いがあそこまで綺麗にできるのは、彼女くらい
だと思いますよ・・・(笑)。さららは双子なのに、マネしても上手にできなかったですからね
(笑)。全体のゆるい空気の中でも、ミステリとしてはきちんと読ませてくれるところがやっぱり
好きですね。まぁ、かなり苦しいのが多いんですけども^^;しかし、今回、トンデモない凶器
が多かったですね。棍棒かと思いきや、カッターと○○○めって!!!いやいや、どう考えても
見間違わないだろ!と思わずツッコミを入れたくなりましたよ・・・。さらに、ラストの話では、
またも棍棒かと思いきや、なんと○!(漢字一字)いやいやいや、無理でしょ。絶対無理が
あるってば!!ツッコミ所満載過ぎて、もうどこをツッコんだらいいのかわからない位でしたよ^^;
よくもまぁ、こんなくだらないトリックを考えつくものだ。ほんと、東川さんってすごいなぁ。
このままこのバカミス街道を突っ走って行ってくれることを切に願うワタクシめであります。


北國浩二「ペルソナの鎖」
警視庁捜査一課のエース氷室諒は、ある事件で任意同行された男から指名され、取り調べに
立ち会う。その男は、中学時代に氷室がいじめた同級生だった。男は中学時代の復讐の為
氷室を指名して来たのだ。そこから氷室の刑事人生が破滅へ傾いて行く。連続する殺人事件の
真相とは――?
児童虐待や幼女陵辱など、テーマは非常に重いし、エグいです。犯人のおぞましい狂気が、
空恐ろしかったです。
二転三転する展開は緊迫感があったのですが、黒幕まで二転三転させるのはちょっとやりすぎ
かなーって感じがしました。で、最終的なラスボスは結構思った通りの人物だったので・・・
若干肩透かしな印象で終わってしまったかな、と。
あと、文章的にちょっとひっかかるところが、ちょこちょこあったのが気になりましたね。
今まで北國さんの作品読んで、そんなに感じたことなかったのですけれどね。ひとつの文章に
二回主語が入っているとか。まぁ、ささいなことなんですが。
児童を犯罪のターゲットにするというのは、一番許しがたい行為だと思います。ここに出て
来た犯罪者たちのような趣味嗜好を持った人間が少なからず世の中にいる、ということは
わかっているのですが・・・私には理解出来ませんし、したくもありません。こういう犯罪は
本当に世の中からなくなって欲しいです。子供は大人のおもちゃじゃないんです。今回出て来た
犯罪者たちの末路は、因果応報というしかないと思います。
面白かったけれど、胸クソが悪くなるようなシーンが多くて、暗澹たる気持ちになりました。
ただ、最後はほんの少し救いのある終わり方で良かったです。



現在は三浦しをんさんのまほろシリーズ最新刊を鋭意読書中。今日は一気に半分くらい
読んだから、なかなかいいペース。この後も引き取って来た予約本が山ほど待っている
ので、なんとかスピードアップしなければ。現在5冊が本棚で待ち状態。期限内に、うち三冊
読めれば御の字かしら・・・。ちなみに、引き取って来てない予約本もあと三冊くらいあります
けれど^^;
なんでこう、回って来る時は一気に回って来るんですかねぇ。って、見境なく予約する自分が
一番悪いのか。とほほ。