ミステリ読書録

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本楽大学ミステリ学部課題 ~極私的ミステリーランドベスト~

所属する本楽大学でまたまた課題が出されました。今回は学年末試験のような意味合いも
あるようです(卒業試験?)。出来が悪いと留年・・・いや、退学!?ひえぇ。
普段落ちこぼれ生徒筆頭人間としては、早く課題を書かねば・・・と焦りつつも
何を書こうか思いつかず、日々頭を悩ませておりました。毎度思いますが、提出されたみなさん、
素晴らしいレポートばかりなんですもの。私がクイズ作ったって、参加者ゼロに
なりかねないしね・・・。


さて、今回のお題は「私の好きな○○ミステリ」またはお気に入りの作家を一人あげての作家論。
むむ。またしても悩む。
以前恩田さんでやったような全制覇している作家のベストテンを
やっても良いのだけれど・・・京極さん、北森さん、加納さん、乙一さん、伊坂さん・・・
書いてみたい作家はいっぱいいるけど、また同じじゃさすがに芸がないと不可を
もらいそうな気もするし。ということで、今回は作家ではなく、制覇しているミステリレーベル
を取り上げてみることにします。


私はよくレーベル読みというのをします。始まりはレーベルというのとはちょっと違う
かもしれませんが、講談社メフィスト賞からだったように思います。当時面白いミステリを
探して試行錯誤していた時に、出会ったのがメフィスト賞。名前も知らない新人作家たちばかり
でしたが、メフィスト賞のレーベルを信用して手当たり次第に手に取っていました。これが
結構当たりが多かった。そんな訳で、しばらくはメフィスト賞ばかり追いかけていた。でも、
制覇を目指していたものの、途中から賞作品が自分の好みと違うものが多くなりだし、追いかけ
続けるのが嫌になって脱落。今ではほとんど読まなくなってしまいました。その後も文藝春秋
ミステリマスターズシリーズ東京創元社の創元クライムクラブやミステリフロンティア、理論社
のミステリYA!シリーズと、結構好きなミステリレーベルはいくつも出て来たのですが、
私が唯一全制覇しているレーベルが講談社ミステリーランド。これは大人から子供まで楽しめる
ミステリーを目指して講談社が立ち上げたもの。惹句は「かつてこどもだったあなたと少年少女
のための」。小学校の図書室に並べたいような装丁で、ほとんどの漢字にルビが振って
あったり、子供やミステリー初心者でも読みやすいような作品を趣旨としています。当初は三ヶ月
ごとに三作品が出版される形式だった為、比較的追いやすく、制覇しやすいレーベルでした。
最近はめっきり刊行ペースが減ってしまい、早く次の作品が出ないかと心待ちにしているのですが。
まぁ、刊行ペースが速いミステリYA!シリーズなんかに比べると、比較的追っかけやすい
レーベルなのが良い所。
今後予定されている京極さんや恩田さんの作品を心待ちにしています。


では、前置きはそれくらいにしておいて。
極私的なミステリーランド全作品ベストを発表^^これまた、初期配本作品はかなり記憶が
薄れておりますので、なんとなく覚えている限りの印象で順位を決めてます。
異論反論あるかもしれませんが、その辺りは大目に見てやって下さい^^;本当ならば
全てを再読してから順位を考えるべきなのでしょうが・・・。
そんな時間も気力もないのが現状でありまして。すみません^^;


1. 乙一/「銃とチョコレート」
2. 太田忠司/「黄金蝶ひとり」
3. 綾辻行人/「びっくり館の殺人
4. 倉知淳/「ほうかご探偵隊」
5. 加納朋子/「ぐるぐる猿と歌う鳥」
6. 小野不由美/「くらのかみ」
7. 法月綸太郎/「怪盗グリフィン、絶対絶命」
8. 山口雅也/「ステーションの奥の奥」
9. 有栖川有栖/「虹果て村の秘密」
10. 島田荘司/「透明人間の納屋」
11. 西澤保彦/「いつか、ふたりは二匹」
12. 高田崇史/「鬼神伝 鬼の巻 / 神の巻」
13. 麻耶雄嵩/「神様ゲーム
14. はやみねかおる/「ぼくと未来屋の夏」
15. 二階堂黎人/「カーの復讐」
16. 篠田真由美/「魔女の死んだ家」
17. 歌野晶午/「魔王城殺人事件」
18. 竹本健治/「闇の中の赤い馬」
19. 田中芳樹/「ラインの虜囚」
20. 森博嗣/「探偵伯爵と僕
21. 殊能将之/「こどもの王様」
22. 上遠野浩平/「酸素は鏡に映らない」



上位下位は決めやすいのですが、真ん中辺りはあまり印象に残っていないものが多くて
かなり適当(だからそれでベストなんかやるなよ!って話ですよね・・・)
・・・すみません^^;
ちなみに子供にお薦めベスト3なら、1.太田さん、2.加納さん、3.倉知さん
子供には向かないベスト3は、1.麻耶さん、2.殊能さん、3.島田さん
多分、読む人によって好きな作品はかなり分かれると思います。特に麻耶さんや殊能
さんなんかは評価が分かれるところでしょうね。衝撃作であることは間違いないと
思いますが。1位の乙一さんはいろんな意味で完成度が高く、特別に気に入っています。

私は、このレーベルには出来れば大人も子供も楽しめる作品を目指して欲しい。中には
これは到底子供には読ませたくない・・・というものもあるので(↑であげた三作なんか
特に)。
子供向けだからといって質を下げて欲しくはないですが、子供向けでも良質のミステリーと
いうのは確実に存在するので。子供から大人まで‘謎を楽しむ’作品をどんどん出して欲しいなと
願っています(講談社さんにお願い!)。



毎度しょうもない記事ですみません^^;
私の記事はともかく(汗)、ミステリーランドシリーズは良作が多いので、是非未読の方には
読んでみて頂きたいです←上手くまとめたつもり(まとまってない)^^;