ミステリ読書録

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「レンブラント 光の探求/闇の誘惑」

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東京・上野 国立西洋美術館レンブラント 光の探求/闇の誘惑」

レンブラントは17世紀に活躍し、「光と影の魔術師」「明暗の巨匠」と形容されるオランダの画家。
同展では110点の版画作品と15点の絵画や素描を展示する。初期から晩年に至るまでの作品を展示
することによって、どのように明暗表現に取り組んだかをたどる(紹介文一部抜粋)。




12日まででギリギリでしたが、木曜日にようやく行って来ました。レンブラントは大好き
なので、やっぱり観ておきたいですからね。
木曜なのに、もう終了間際だからなのか、結構混んでました。まぁ、フェルメール程では
なかったですけど(苦笑)。レンブラントも人気あるんですねー。
今回、版画(エッチング)が多くて、油絵があまりなかったのでちょっと物足りなさはあったの
ですが、版画の点数が多かったので、かなり見ごたえはありました。それに、版画は版画で
その細密な描写に圧倒されたし、刷られている紙質によって全く味わいが違ったりして、
間近で観るとまた面白いものだなぁと思いました。レンブラントがそれほど版画をたくさん
描いていたとは全然知りませんでした。油絵の印象が強かったので^^;レンブラントの、
高貴な女性の装飾品とかドレスのレースなんかの細密な描写がすごく好きなので、今回あまり
そういう作品がなくてちょっと残念でした。でも、出展されていた油絵はやはり、どれもが
さすがと思える作品ばかりでしたね。


レンブラント・ファン・レイン『東洋風の衣装をまとう自画像』
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わんこが可愛い^^でも、この子、変な毛の刈り方されてますよねー。よく見て頂けると
わかると思うのですが、下半身だけ毛が刈られてるんです。当時の流行りだったのかしら。
なんか、毛のない犬がもこもこのセーター着てるみたい(笑)。
レンブラントらしい色彩で、『画家のアトリエ』と並んで気に入った絵でした。


レンブラント・ファン・レイン『音楽を奏でる人々』
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ちょっと画風が違いますね。初期の感じが出ています。


レンブラント・ファン・レイン『書斎のミネルヴァ』
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これはやっぱり迫力ありました。威厳がありますねぇ。



版画は、高級な和紙を使って刷られた作品がやはり群を抜いて味わいがあって素敵でした。
比較する為、和紙と他の紙、二種類(ないし三種類)同じ絵が飾ってあることが多かったのですが、
刷る紙によって、こんなに印象が違ってしまうのか、とちょっと驚きました。和紙だといい具合に
暗さが出て、絵に深みが出るんですよね。レンブラント『影』の描写力が生きる、とでも
いいましょうか。他の洋紙や中国紙で印刷すると、絵自体は何が描いてあるのかはっきりする
という利点はあるものの、何か全体的に白さが目立って薄っぺらい印象になってしまうように
感じました。でも、財政難で喘いでいたレンブラントにとって、高級な和紙を使用するというのは
おそらくかなり大変なことだったんじゃないでしょうか。途中で使わなくなって(使えなくなって?)
しまったようですしね。
それにしても、版画の細密で繊細な描写には目を瞠りました。銅板自体も展示してありましたが、
気が遠くなりそうなくらい細かくて、根気のいる仕事だよなぁと思いました^^;




レンブラント・ファン・レイン『石の手摺りにもたれる自画像』
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レンブラントは自画像をたくさん描いたようですね。帽子が不思議な形・・・。


レンブラント・ファン・レイン『三本の木』
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これはレンブラントが手がけた版画の中でも傑作の一つなのだそう。画面左の空模様の感じから、
これから嵐が来る様子がわかりますね。三本の木の配置もいいですね。これ一枚でいろんな意味が
読み取れるようなことが解説に書いてあったけれど・・・あんまり覚えてないや(おい)^^;;


レンブラント・ファン・レイン『貝殻』
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この時代、貝殻を集めるのが流行っていたそうな。面白いものをモチーフにしますよね。


レンブラント・ファン・レイン『病人たちを癒すキリスト(百グルデン版画)』
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全体的に宗教画が多かったです。需要が多かったからかな。




観る前に食べた昼食は、上野では結構有名らしい鉄板料理屋さんのステーキ丼。
目の前の半月型の鉄板で焼いてくれます。友人が食べたフォアグラ丼のフォアグラを焼く時の
最後のフランベが迫力でした(写真を撮りそこねた^^;)。
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私が食べたステーキ丼。ニンニクが大量に入っていて、臭いがちょっと心配でしたが(^^;)、
美味でした♪スープ・サラダ・お新香(しば漬けかな?)がついて千円ぽっきり。量自体はそれほど
多くないので、風邪気味の私でもしっかり食べきることが出来ました(笑)。男性にはちょっと
物足りないかも?
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観た後のお茶は、上野恩賜公園の中にある甘味処(かな?)のクリームあんみつ
ちょっと芸術的な盛り付け方で面白かった。味も大好きな生麩が入っていて、上の抹茶アイスが
濃厚な抹茶味で、とっても美味しかったです。座敷でゆっくり出来たのも良かった。結構穴場で、
それほど混んでないし(最後には客が私たちだけになってしまった^^;)、上野でお茶するなら
ここはオススメかも。食べた後はのんびりと公園内を散歩するのも良いのではないかな^^




それにしても、上野についたら、どこもかしこもパンダグッズでいっぱい。おみやげのパンダ率
といったら、すごいものがありました^^;まぁ、気持ちはわかりますけど(苦笑)。
私も観て行きたかったんですけどね~。今はどれくらい待ちなんでしょうかね。修学旅行生が
いっぱい歩いてましたっけ。パンダ観に来たのかな、やっぱり(笑)。


~6月12日(日)まで。